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2017.11.20

人間ドックの対象年齢は?産後の検査はいつからできる?

私たちの健康状態を知ることにつながったり、重大な病気の発見につながる人間ドックですが、この人間ドックは何歳から対象になるのでしょうか?また、妊娠されている方は受診できるのかどうかなどについて紹介したいと思います。

人間ドックの対象年齢は?

総合的な人間ドックは、一般的に35歳以上、または40歳以上からの受診が目安とされています。企業にお勤めの方も「35歳になったので今年から人間ドックを」という方が多いのではないでしょうか?
基本的な人間ドックでは総合的に全身をチェックしますが、年齢に応じてより詳しく検査をおすすめする項目があります。
例えば30代の方は、将来の生活習慣病に備えるため現状を把握する検査やお酒を飲む機会が多い方は肝臓などを重点的に検査されると宜しいかと思います。
40代の方は、癌や胆石などに注意して腹部を詳しく検査したり、50代の方は脳卒中や心筋梗塞に注意して検査したりなど、オプションの検査も上手に活用してご自身の健康状態を把握されると宜しいかと思います。
また、女性特有の検診もあります。子宮頸がんの検診は20代後半から、乳がん検診は30代からの受診が推奨されています。

妊娠中に人間ドックを受けるのがよくない理由

妊婦さんは人間ドックを受けることができません。
なぜなら、妊娠中は尿や血圧など諸々の検査項目の数値が普段と変わってきてしまうからです。また、胎児への影響を考えて胃カメラやエックス線など医療器具を使用しての検査もできません。
よって、人間ドックを予約してから妊娠がわかった場合は、ご連絡いただいて予約をキャンセルされてください。
妊娠中は体だけではなく、精神面も不安定になりがちです。
余計なストレスがかからないよう安静に過ごしていただくことをおすすめします。

産後の人間ドックはいつからできるのか?

産後の人間ドックの時期ですが、これは母体の回復などを考慮して産後6ヶ月以降が望ましいとされています。ただし、授乳中の方は、乳腺の発達により乳がん検診であまり正確な結果が得られないことがあります。
さらに胃透視検査や、胃内視鏡検査を受けられる方には、断乳の制限がありますので、産後に人間ドックをご希望の方はご相談ください。